過去に発生した故障の九割は安全基準以上の過重による①バネの変形です。他では②バネの外れ③ハンドルのネジの緩み④バネ掛け芯との調合⑤足掛けとの調合､等です。当社に送ってくだされば随時無料で修理します。が、簡単な故障の場合は（お客様に送料の負担がかかる為）可能な限り為ご自身で修理して頂いています。
①バネの変形
原因 バネ本体が４０k、男の人が力一杯押し縮めると変形する規格になっています。通常起こらないのですが、使用時に反動を付けて強く押し縮めた時に変形が起きる可能性があります。
症状 ハンドルを回している過程で重たくなったり､回らなくなったりする。
処置 図一の説明の要領でバネを交換します。内パイプにセットした交換用バネは送料
込で千五百円（地域で金額差あり､往復送料と同額です。）で提供します。
②バネの外れ
原因 接続棒を一杯まで縮んだ状態からさらにハンドルを縮む方向に強く回した。
症状 図４のバネ床から外れた状態で、内パイプが固定されなくハンドルが空回りする。
処置 脇当て側を上に立てて（足側を下に着ける）ハンドルを伸びる方向に回すと自動的に圧入されます。圧入されない場合はバネが上まで上がり床に届かず空回りしているためで、図二の状態にしハンドルを伸びの方向に回してバネ床に圧入します。
③ハンドルのネジの緩み
処置 再度締めなおせば完了です。ネジ類など８０円郵便で送付できる小部品は無料で提供します。
①交換用バネセット（送料込で千五百円）
（地域で金額差あり､往復送料と同額です。）
②バネ床の構造 ③ハンドルの構造
（図一）
A、黒いゴムカバーを下げると止めネジ
がありますので外してください。
バネが出てきます。図二
締めすぎ等でネジ山が潰れた場合
は元のネジより大きめのネジ釘を
代用します。
B、ハンドルに関するネジが緩むことが
あります。ハンドル止めネジは六角
レンチで締めます。
C、握りネジが緩んだ場合は頭のふた
を開いて内側の受けネジを押さえて
挿しネジを回します。
（図二） 内部構造
（バネの交換）
バネは内パイプに固定されています。ハン
ドルを伸び方向に回していくと心棒（図三）
から外れますので内パイプごと交換してく
ださい。
原因 規格以上の過重によりバネの先端が変形しピッチが狭くなる。
症状 最大限伸ばして縮めようとしたときにバネ口のピッチが狭まっているためハンドルが
縮み方向に回らなくなる。
処置 たいていの場合は僅かな狭まりで、伸びる方向に回して縮み方向に回してを繰り返
すと直ります。直らない場合はバネ先端を強制的に広げる必要があります。（図三）
（図三）
A､バネ掛けはハンドルと連動する心棒を
バネにかみ合わせています。
Ｂ､バネ先端は無理な過重でピッチが狭
まり過ぎるとかみ合せが悪くなります。伸
ばしきった後、縮めようとしてバネ掛けが
はまらない場合バネ先を強制的に広げて
ください。
（図四）
原因 足掛け差込部に調合の不備。症状 すぐに抜ける。まれにパイプが空
回 りして伸縮しないケースもあ
ります。
処置 Ａ、足掛け差込部に調合のため
テープを巻いています。緩い場合
市販セロテープを巻き足してくだ
さい。
